開催日:2020年3月28日(土)

第35回 AKIHIKOの会 講演会
写真で命と対話する
―死と生とその間のすべて
安田 菜津紀

ESPACE BIBLIO 文明講座

第35回 AKIHIKOの会 講演会

写真で命と対話する
―死と生とその間のすべて
安田 菜津紀(4時〜)

安田さんは16歳の時に「国境なき子どもたち」友情のレポーターとしてカンボジアにおもむき、貧困にさらされる子どもたちと出会いました。内戦終結から10年あまり。貧しさから人身売買されたり、売春をしたりして生きてきた子どももいる。なのに彼らは真っ先に「家族」のことを語る。「家族を支えたい。早く身につけられる技術や知識は何だろう」とその明るい表情には、血がつながっているとは限らない、「守りたい誰か」への思いがあふれていたと言います。そんな「彼らのことを誰かに伝えたい」。そこで安田さんの思いが向かった先が写真でした。一瞬で目に映り込み、「無関心」から「関心」へと、人の心を引き寄せる力があると感じたそうです。以後、世界各地にフォトジャーナリストとして取材に出かけ、得た見地を軸に現在は写真だけでなくテレビやラジオ、ネットなどあらゆるメディアを駆使して世界、そしてこの日本社会に問題提起をされています。その幅広い言論活動は岡村昭彦が各地で母親たちへの講座、自主ゼミなどを開いていたやり方に通じるものがあります。今回の「AKIHIKOの会」では現代のジャーナリストの姿を体現されている安田菜津紀さんと彼女が取材で見て来た人間の生と死の尊厳への問い、そしてあの3月11日に起きた東日本大震災、また写真家が政治について語ることなど日本社会に蔓延する「語りにくさ」についても伺います(聞き手・髙橋健太郎)。

病院病棟はだれのためのものか
―諏訪日赤の岡村ゼミと「入院あんない」
米沢 慧
(2時40分~)

岡村昭彦最後の看護ゼミとなった諏訪赤十字病院・看護ゼミ(全12回・1983.4−1984.3)の記録が昨年35年ぶりに、完璧なかたち(90分テープ97本)で見つかりました。ゼミに参加した看護師は25名。毎月1回、日曜9時から18時まで。使用したテキストは毎回10~15冊。そして卒業制作「入院あんない」の完成は没後の1986年でした。これらの資料は、静岡県立大学付属図書館の「岡村昭彦文庫(約2万冊)」に隣接して誕生した「岡村昭彦資料室」に収納予定ですが、諏訪ゼミのアシスタントとして又「入院あんない」制作に関わった者として、その活動と成果について報告したいとおもっています(米沢)。

トーク終了後、懇親会を催します(要申込)。
立食・ワイン付き/参加費 4,000円

2020年3月28日(土)2:30〜5:30pm
2:00pm開場/予約制/講演:一般2,000円・学生1,000円/懇親会4,000円(当日精算)

●会場:エスパス・ビブリオ ●講演:一般2,000円・学生1,000円/懇親会:4,000円(当日精算)
●予約制:電話またはメールにて受付。70名様になり次第、締切り。
【電話予約】03-6821-5703(火〜土 11:30〜20:00/日・月・祝 休)
【メール予約】info@espacebiblio.superstudio.co.jp
件名「3/28 AKIHIKOの会 希望」とご記入の上、お名前・電話番号・参加人数をお知らせください。おって返信メールで予約完了をお知らせいたします。

PROGRAM
2時30分~2時40分 主催者あいさつ:比留間洋一
2時40分~3時40分 講演:米沢 慧
3時40分~4時00分 休憩
4時00分~5時20分 講演:安田 菜津紀
(聞き手:髙橋健太郎)
5時20分~5時30分 質疑応答
5時40分~7時30分 懇親会


安田 菜津紀 やすだ・なつき
1987年神奈川県生まれ。NPO法人Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル/D4P)所属フォトジャーナリスト。同団体の副代表。16歳のとき、「国境なき子どもたち」友情のレポーターとしてカンボジアで貧困にさらされる子どもたちを取材。現在、東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で難民や貧困、災害の取材を進める。東日本大震災以降は陸前高田市を中心に、被災地を記録し続けている。著書に『写真で伝える仕事―世界の子どもたちと向き合って―』(日本写真企画)、他。上智大学卒。現在、TBSテレビ『サンデーモーニング』にコメンテーターとして出演中。

米沢 慧 よねざわ・けい
1942年島根県奥出雲町生まれ。批評家。岡村昭彦の会世話人。長寿社会のケアを考えるFT(ファミリー・トライアングル)ケアネット代表。いのちを考えるセミナー・ワークショップを各地で主宰。著書に『「還りのいのち」を支える』『ホスピスという力』。『自然死への道』。『看護師のための明治文学』など多数。

【岡村昭彦の会とは】 フォトジャーナリスト岡村昭彦(1929-1985)が投げかけた問いや課題に沿って、講演会、ゼミ、写真展を開催。5年に1回程度、岡村昭彦研究誌『シャッター以前』を刊行しています。岡村昭彦が亡くなったあと、残していった人脈に連なる人々によって開かれた没後8年目の「岡村昭彦の会」の集い(1993年11月28日・武蔵野市文化会館)のあと、世話人が今後の活動について話し合い、通称「AKIHIKOの会」として発足しました。毎年3月24日の岡村昭彦の命日前後に、講演会などをおこなっています。