講座:「作曲家・宇野誠一郎の世界」

Espace Biblio+てりとりぃ共同企画
「作曲家・宇野誠一郎の世界」
講師:濱田高志(アンソロジスト)

2011年の急逝から三年。しかし、作曲家・宇野誠一郎が遺した音楽は、今なお人々の心で鳴り続けています。本講座では、そんな宇野作品を代表作はもちろんのこと、隠れた名曲からゆかりのアーティストによる最新録音まで幅広く紹介、宇野メロディの魅力を存分にお楽しみ頂きます。
なお当日は、当講座でしか配布されない特典盤CD-R(作品集未収録音源を複数収録)をつけた CD販売も行ないます。

[日時]2014年5月24日(土)
15:00→16:30(14:30開場)

[参加費]1,500円(当日精算)

[予約制]メール(info@espacebiblio.superstudio.co.jp)または電話(Tel.03-6821-5703)にて受付。

●メール受付:件名「5/24「宇野誠一郎の世界」講座希望」にてお名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。おって返信メールで予約完了をお知らせいたします。

※定員50名様

[会 場]ESPACE BIBLIO(エスパス・ビブリオ)
地図→http://goo.gl/maps/uIPqv


講師プロフィール:
濱田高志(はまだ・たかゆき)
音楽ライター兼アンソロジスト。これまで国内外で企画・監修したCDは400タイトルを数える。ほかに『MONO AQUIRAX 宇野亜喜良モノクローム作品集』、『Posters in Wadaland―和田誠ポスター集』(愛育社)といった画集の編集や、BSフジ『HIT SONG MAKERS 栄光のJ-POP伝説』の監修など様々な分野で活躍。現在は「イージーリスニング・ステーション」(USEN)の選曲やCM音楽を中心とした発掘企画「TV AGE」シリーズの企画・監修に従事。ミシェル・ルグランからの信頼も厚く、世界初の公認本「ミシェル・ルグラン 風のささやき」(音楽之友社)を執筆したほか、「コカ・コーラCMソング データブック」(ジェネオン)「Love Sounds Style読本」など編・著作多数。なお前述の「ミシェル・ルグラン 風のささやき」は近く増補改訂版の刊行が予定されている。宇野誠一郎作品については、これまで「宇野誠一郎作品集」(現在3集まで発売)をはじめ「こまつ座の音楽」「劇団飛行船の音楽」など主要作品全ての企画・監修を手掛けている。なお最新の宇野作品集は今秋発売を予定している最新録音による「宇野誠一郎ソングブック」(仮)。

「宇野誠一郎の横顔」
1927年2月27日兵庫県武庫郡鍛冶町生まれ。幼少の頃から母親の影響でピアノを習うが、小学3年生の時にピアノを取り上げられレッスンを中断。しかし音楽への興味は薄れず、その後も独自に勉強を続ける。
大学進学の際、音大に通う親戚を通じて音楽評論家、園部三郎を紹介されて音大受験を相談したところ”作曲家志望だからといって音大に行くのは間違っている。それよりむしろ見聞を広めるために一般校へ行くべきだ”と諭されて早稲田大学に進学。学業の傍ら1948年から池内友次郎、阿部幸明のもとで作曲を、そして斎藤秀雄から指揮を学んだ。この頃から〈自由舞台〉や〈テアトル・プッペ〉、〈児童劇団〉などの音楽を手掛け徐々に頭角を現し始める。
その後NHKなどで単発のラジオ番組を担当し、そこで知り合った井上ひさし(脚本)、長興孝子(ディレクター)と共に作り上げたラジオ・ドラマ『もぐっちょ ちびっちょ こんにちは』は”あれが私の代表作”と自らが語る出世作となった。これに前後して三木鶏郎からの呼びかけで彼が主催する〈冗談工房〉に出入りするが、本質的な面で相容れず間もなく離脱している。
1956年にスタートした人形劇『チロリン村とくるみの木』では台詞と歌の中間をいく独特の作風を創造し、それは続く『ひょっこりひょうたん島』でひとつの完成形を見せる。前者が情緒主体の音楽であったのに対し、後者は情感よりも行動が先にたつ音作りがなされ、それは旧態依然の作曲法に一石を投じる結果となった。こうした執拗なまでの実験的手法はアニメーションの分野においてさらに発揮され、1967年公開の『少年ジャックと魔法使い』では、その年の毎日映画コンクールの映画音楽賞を受賞。以後、一連の手塚作品を筆頭に『アンデルセン物語』『一休さん』などのアニメやドラマ、映画、CM(信州一味噌など)と依頼が殺到、幅広い活動を続ける。しかし、次第にテレビの世界における音楽の在り方に疑問を持ち始め、興味は舞台音楽へと移行していった。
やがて活動の軸足を〈劇団飛行船〉や〈劇団うりんこ〉、〈こまつ座〉などの舞台音楽に置き、1989年には『十一ぴきのネコ』で第24回紀伊国屋演劇賞を受賞。その後も熱心に音楽活動を続けるも、視力の低下から2007年の『ロマンス』を最後に現場を離れた。
以降、仕事と距離を置きながらアドバイザーとして後進の指導にあたっていたが、2011年4月26日、心不全のために急逝。享年84歳だった。
なお、作品集に「宇野誠一郎作品集I」「宇野誠一郎作品集II」「こまつ座の音楽 宇野誠一郎×井上ひさし」「劇団飛行船の音楽」がある。

「月刊てりとりぃ」について
アンソロジストの濱田高志が編集・発行人を務めるフリーペーパーで、毎月最終土曜日に限定150部発行という少部数ながら、執筆陣は宇野亜喜良、村井邦彦、泉麻人、桜井順、古川タク、山上路夫、堂場瞬一、加藤紀子、鈴木啓之、加藤義彦、安田謙一、meg rock、麻生雅人、草野浩二ほか様々な分野から総勢60数名が寄稿している。
また週刊ペースで「月刊」とは全く異なる記事によるWEBマガジン「週刊てりとりぃ」(http://weeklyterritory.blogspot.jp)も配信中(毎週木曜日深夜更新)。こちらでは桜井順×古川タクによる新作アニメーションやアーティストのインタビュー動画、同人によるおすすめアイテムの紹介記事などが掲載されている。